かつて、高天(たかあま)の頂には
九柱の神々が座していた。
しかし、神々の間に生じたわずかな不和は、
やがて天地を分かつ
壮絶な大戦へと発展した。
荒れ狂う神威によって世界は砕かれ、
かつての繁栄は潰え、
多くの命が露のように消えていった。
この「アルカディア大陸」もまた、
神々の戦火に焼かれ、荒野へと成り果てた。
長きにわたる戦いの果て、
力を使い果たした神々は、
深い眠りへと沈んだ。
ただ一柱、
戦いを忌み嫌い、傷ついた世界を憂いた
「慈愛の神ユリシア」だけを除いて。
ユリシアはひとり眠ることなく、
荒廃した地上を、
そして細々と生き延びる人々を
静かに見守り続けてきた。
時が流れ、今。
再びアルカディア大陸に、
散り散りになっていた
数多の種族が集いはじめている。
人々の意志、あるいは女神の導きか。
廃墟の上に、
新たな国々の産声が響こうとしていた。
だが、再興の気配と共に、
予感に満ちた風が吹き抜ける。
それは、アルカディアに再び訪れるであろう、
混沌と戦乱の風。
——時に、聖導2026年。